ステップ・バイ・ステップ: Secure Reliable Transport (SRT) ライブイベントのストリーミング
Live モジュールで使用できるすべての機能については、「Live モジュールを使用したライブイベントの作成と管理」を参照してください。高品質で安定したライブ ストリーミング体験を保証するための一連のベストプラクティスと推奨事項については、Live モジュールのガイドラインとベストプラクティスを参照してください。ライブストリーミング ビデオを配信するための Brightcove で利用可能なすべてのオプションのリストについては、ライブストリームの配信を参照してください。
このクイック スタートを読むと、次の事ができるようになります。
- Live モジュールを使用して SRT ライブイベントを作成する。
- SRT ライブイベント用にエンコーダを設定する。
- イベントをクリッピングして、VOD アセットとして保存する。
このクイックスタートは、Open Broadcaster Software (OBS) Studio を使用して、ライブイベントをさまざまなデバイスに配信するの方法を説明します。OBSは、ビデオ録画およびライブ ストリーミング用のオープン ソース ソフトウェアで、ここからダウンロードできます。Live モジュールでは、他のエンコーダも使用できます。
対象者
Video Cloud Live モジュールを使用してライブ ストリーミング イベントを配信する必要がある Video Cloud パブリッシャー。
前提条件
- Live モジュールにアクセスできるエンタープライズ アカウント
- イベントを配信するためのカメラ
- 独自のエンコーディングソフトウェアが必要です。このクイックスタートは無料でダウンロードできるOBS Studioを使用します。
制限事項
- エンコーダは RTMP または SRT ストリームを出力する必要があります。
- ライブ配信では 20~30 秒の遅延が発生します。
- ストリーミングは、イベント開始から 30 分以内に開始する必要があります (デフォルトのアカウント設定)
ライブイベントをブロードキャストする手順
Liveモジュールを使用してライブ イベントをストリーミングするには、以下のタスクを実行します。
新しいライブイベントを作成する
- Studio にログインします。
- Live モジュールを開きます。
- 新しいイベントを作成するには、 をクリックします。
- イベント名 を入力します。
- イベントの タグ を入力してください。
- アカウントに必須カスタムフィールドが設定されている場合は、カスタムフィールドに値が割り当てられていることを確認してください。
- ドロップダウンリストから ライブ トランスコード プロファイル を選択します。ライブ トランスコード プロファイルは、作成されるライブ レンディションの数と品質を制御します。
- 完了後、イベントを動画アセットに変換 を選択します。これでイベントは Mediaモジュールに動画として保存されます。
- エンコーダーから最も近い 地域 を選択します。
- 詳細オプション リンクをクリックして、詳細オプションを展開します。
- 再接続時間 を 10 分 (デフォルト)に設定します。
- 入力形式 には Secure Reliable Transport (SRT) を選択します。
- CIDR ホワイトリスト SRT エンドポイントへの接続を許可する IP アドレスのセットを入力します。これにより、誰が SRT エンドポイントに接続できるかを制御します。このオプションは、入力形式 が RTP または SRT の場合のみ表示されます。すべてのネットワークを許可するには、
0.0.0.0/0
を指定します。特定の IP アドレスを許可するには、{IP address}/32
を使用します。(例: 255.160.10.1/32)。 - ストリーミング開始 をクリックします。Liveモジュールは、ストリームエンドポイント(SRT URL)を返します。SRT URLはエンコーダー設定で使用されます。
エンコーダの設定
このセクションでは、ライブ ストリーミング イベントをサポートするために、OBS Studio エンコーダの設定と使用方法を説明します。OBS Studio ソフトウェアは、カメラからの入力をキャプチャし、CDNで配信可能なストリームを生成するデスクトップ アプリケーションです。ライブ ストリーミング イベントの配信には、より適したハードウェアやその他のソフトウェアベースのエンコーディング ソリューションもあります。OBS Studioのソフトウェアはこちらからダウンロードできます。
- OBSスタジオを開きます。
- [ソース] セクションで、[ + ] をクリックして新しいソースを追加します。リストからソースを選択します。このクイックスタートではビデオキャプチャにカメラを使用しているため、ビデオ キャプチャ デバイス が選択されています。
- 新しいソースの名前を入力し、OK をクリックします。
- [デバイス]リストからカメラを選択します。プロパティ ダイアログにプレビューが表示されます。[OK]をクリックします。
- [コントロール] セクションで、[設定] をクリックします。
- [設定]ダイアログの左側にある配信をクリックします。
- ストリーム サービス は [カスタム]を選択します。
- サーバ には、Liveモジュールが提供する SRT URL を使用します。
- ストリーム キー は空のままにします。
- OK をクリックして設定を保存します。
- [コントロール] セクションで、[配信開始] をクリックします。ライブストリームが開始されます。
ライブイベントの公開
ライブイベントの埋め込みコードを生成するには、次の手順に従います。
- Live モジュールに戻ります。
- イベントの[調整室]ページが表示されない場合は、[ライブ] タブをクリックして、ライブ イベントのリストを表示します。イベント名をクリックして、「調整室」ページを開きます。
- ライブストリームが表示されることを確認します。エンコーダを起動した後、ライブストリームが表示されるまでに1分かかる場合があります。
- ライブ イベントを公開するには、左側のナビゲーションで 公開と埋め込み をクリックします。
- 利用可能なプレーヤー ドロップダウンでプレーヤーを選択します。
- プレーヤーURL をクリックすると、ライブストリームが表示されます。
- ライブストリームが終了したら、Liveモジュールの [非アクティブ化]ボタンをクリックします。また、OBS Studio に戻り、ストリームボタンをクリックして、エンコーダのストリーミングを停止します。
クリップの作成
Liveモジュールでは、終了したイベントからビデオクリップを作成する機能があります。また、ライブイベントの進行中にクリップを作成することもできます。クリップを作成したい理由はいくつかあります。
- ソーシャルメディアに投稿できる短いティーザー クリップを作成する。
- 投稿する動画の長さを制限する(ほとんどのプラットフォームでは動画の長さが制限されています)。
- 短い動画の方がソーシャルメディアでパフォーマンスが高いこと。
クリップの作成は、イベント終了後7日以内のみ可能です。その後、[ クリップの作成 ] ボタンは無効になります。イベントが 24 時間よりも長い場合は、最後の 24 時間だけがクリップ可能です。
クリップを作成するには、次の手順に従って下さい。
- Live モジュールに戻ります。
- [完了] タブをクリックします。
- イベントを検索し、イベント名をクリックして、調整室を開きます。
- [クリップの作成] をクリックして、クリッピング エディタを開きます。
- クリッピングハンドルをクリックしてドラッグします()フォーカスタイムラインで、クリップの開始点と終了点を設定します。
- [クリップをプレビュー] をクリックして、クリップをプレビューします。必要に応じて、開始点と終了点を調整できます。
- [クリップを保存] をクリックします。
- クリップ名とその他のメタデータ値を入力します。アカウントの必須フィールドも表示されるので、値を割り当てる必要があります。
- [クリップを作成] をクリックします。取り込み処理が開始され、クリップが Video Cloud アカウントに保存されます。
- クリップはクリップエディタの下に表示されます。[ ソーシャルに公開] をクリックすると、Brightcove Social を使用してクリップをソーシャル配信先に公開することができます。Social モジュールを使用したビデオの公開については、「ソーシャル メディア プラットフォームへのビデオの公開」を参照してください。
- 調整室に戻る をクリックします。すべてのクリップは、イベントの調整室にも表示されます。
ライブ ストリームに関するトラブルシューティング
ライブイベントを機能させるのにさらにサポートが必要な場合は、弊社にお問い合わせください。可能な限り迅速な対応をするために、問題解決に必要なサポートのリストを以下に示します。
- ストリームで発生している具体的な症状を教えてください。例えば、全く再生されないのか、それともカクカクしているまたはフリーズがあるのか?
- このストリームが過去に正常に機能したかどうか
- エンコーダで使用しているエントリーポイント URL
- 使用しているエンコーディングソフトウェアとハードウェア
- ライブイベントを公開したプレイヤーの URL
- Video Cloud Studio のライブアセットのビデオ ID
- エンコーダからパブリッシュポイントホストへのトレースルートの結果